「カンボジア」という名前を聞き、皆さんの頭の中ですぐに思い浮かぶのは恐らく「古い」、あるいは「伝統的」などということであろう。だから、カンボジアに来る観光客の皆さんの中で、新しいものや発展しているものが見たい人は非常に少ないのだと思う。むしろ皆さんが楽しみにしているのは、アンコールワットを始め古い時代から大切にしてきたものや古い文化などだと思う。この文章では皆さんの期待している通りにカンボジアの伝統的なものの一つを紹介したい。それは、昔から大切にされ、よく楽しまれてきた「伝統的な踊り」である。
カンボジアにおける伝統的な踊りには大きく3種類に分けられている。第一は「ローバム・プリアッ・リアッチ・トロアップ」というものである。第二は「ローバム・プローペィニー」というものであり、第三は「ローバム・プローチアープレィ」というのである。
第一の「ローバム・プリアッ・リアッチ・トロアップ」というのは英語で「Royal Court Dance」と呼ばれている。「ローバム」というのは「踊り」という意味である。「プリアッ・リアッチ」とは「王様の~」という意味で、「トロアップ」とは「財産」という意味である。つまり、これは王様のための踊り、あるいは、王宮でのみ上演される踊りのことを指している。これは昔はそうだったが、今日は普通の国民でも楽しめるようになっている。
このタイプの踊りは劇のようなものが多い。例えば、「リアムケー」(古代インドの神話の「Ramayana」の開発版)という神話から部分的に取り上げられたものが有名である。また、「ローバム・アップサラー」(天女の踊り)もこのタイプに属し、カンボジアの女性の性格のイメージを示すものとしてよく知られている。このタイプの踊りは神話から取ったものなので、不思議な話やあり得ない話などが多い。さらに、登場する人物も普通の人間ではない。服装も日常生活に見られるものではない。面白いことに、舞踊家は何も言わないのに、何か意味が伝わる感じがするのである。なぜならば、各手と足の動きと表情は特定の意味を表しているからである。以上が「ローバム・プリアッ・リアッチ・トロアップ」の特徴である。
Apsara Dance (天女のダンス)
Moni Mekhala & ReamEyso
Mermaid and Hanuman Dance
第二の「ローバム・プローペィニー」とは英語で「Folk Dance」と訳され、上記のものとは異なる。「プローペィニー」とは「伝統」という意味であり、この踊りは伝統的な生活の仕方を表現している。例えば、「ローバム・ネアック・ネーサート」というものがある。「ネアック・ネーサート」とは「漁師」で、この踊りが表すのは田舎の方の漁師たちが楽しそうに、遊びながら、魚を集める姿である。上記の踊りより、この踊りの方がより現実的である性が高い。登場人物も普通の人間、普通の農民であり、服装も昔の日常生活に使われているものであるため、不思議なものはない。
Coconut Dance
Fishermen Dance
Cambodian Bamboo Dance
Peacock Dance
最後の「ローバム・プローチアープレィ」は「Vernacular Dance」または「Social Dance」と訳されている。日本語に無理やりに訳すれば、「ポピュラー・ダンス」が一番いいだろう。先述の二つの踊りはプロのダンサーによって舞台でパフォーマンスされるものであるのに対し、この踊りは誰でも踊れる、楽しめるダンスである。「ルアーム・ヴォン」(皆あるものを中心にして、その周りで円の形をとって踊る)や「サラワン」(二人で向かい合って立ち、前-後/後-前というふうに踊る)などがこのタイプの2つの例である。このような踊りはお正月や結婚式など大きな集まりの時によく楽しまれている。
TaLung
KonTrem
SaRaVan
TaLung
MaDiZon
以上のように、カンボジアで昔から大切にされてきた伝統的な踊りは大きく3種類に分けられる。いずれもそれぞれのポイントで異なっているが、カンボジア人にとっては同じ一つのものである。「これからも大切に見守らなければならないもの」なのである。皆さんもカンボジアに来たら、是非カンボジアの踊りを体験してください。
What a nice description. so sad I couldn't understand everything.
ReplyDeleteso ironic boy. if u cannot understand, how can u say it's nice? hehe. learn more na. n help find my mistakes porng.
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